NFTアートを始めるなら、パソコン?それともスマホ?初心者のためのデバイス選びガイド
NFTアートの世界に興味をお持ちいただき、ありがとうございます。
「NFTアートの羅針盤」編集部です。
NFTアートを始めてみたいけれど、何から準備すれば良いのか、パソコンとスマートフォンのどちらを使えば良いのか、迷われている方もいらっしゃるかもしれません。
NFTアートの取引は、インターネットに接続されたデバイスを通じて行われます。そのため、どのようなデバイスを使うかは、始めやすさや操作のしやすさ、そして何よりも「安全性」に大きく関わってきます。
この記事では、NFTアートを安全に始めるための最初の一歩として、パソコンとスマートフォンのどちらを選ぶべきか、それぞれの特徴やメリット・デメリットを分かりやすく解説します。この記事を読めば、ご自身に合ったデバイスを選び、次のステップへと安心して進むことができるでしょう。
NFTアートを始めるために必要な「デジタルな場所」
NFTアートの取引を行うためには、主に以下の3つが必要になります。
- 仮想通貨取引所の口座: 日本円を、NFTアートの購入に使う仮想通貨(多くの場合イーサリアムという種類が使われます)に交換するための場所です。銀行のようなものだとお考えください。
- ウォレット: 購入した仮想通貨やNFTアートを入れておく「デジタルなお財布」です。仮想通貨取引所から仮想通貨を送金したり、マーケットプレイスでNFTアートを購入したりする際に使用します。
- マーケットプレイス: NFTアートを探したり購入したりできる、オンラインの「お店」や「ギャラリー」のような場所です。
これらの場所へアクセスしたり、操作を行ったりするために、パソコンやスマートフォンといったデバイスが必要になるのです。
パソコン(PC)でNFTアートを始めるメリット・デメリット
パソコンでNFTアート関連の作業を行う場合のメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット
- 画面が大きく操作しやすい: 仮想通貨取引所のサイトやNFTマーケットプレイスなど、情報量が多いウェブサイトを見たり操作したりする際に、画面が大きいと全体の情報を把握しやすく、誤操作を防ぎやすいという利点があります。ウォレットの設定や確認作業なども、広い画面の方が落ち着いて行えます。
- 複数のウィンドウやタブを開きやすい: 複数のサイト(例えば、取引所、ウォレット、マーケットプレイス)を同時に開いて作業する場合に便利です。情報を比較したり、手順を確認しながら作業を進めたりするのに適しています。
- セキュリティ対策が比較的しやすい: ウイルス対策ソフトの導入や、ブラウザのセキュリティ設定など、比較的多くのセキュリティ対策ツールや設定オプションが利用可能です。ただし、これは後述する「安全な利用」が前提となります。
- ファイルの管理がしやすい: もし自分でNFTアート作品を作成したいと考えた場合、作品ファイルや関連情報の管理はパソコンの方が効率的です。
デメリット
- 持ち運びが限定される: 主に自宅や固定された場所での利用が中心となります。外出先や移動中に気軽に作業することは難しい場合があります。
- 起動に時間がかかる場合がある: スマートフォンに比べて、起動やシャットダウンに時間がかかることがあります。
- 初期費用がかかる場合がある: もし新しいパソコンを購入する必要がある場合は、スマートフォンに比べて初期費用が高くなる傾向があります。
スマートフォン(スマホ)でNFTアートを始めるメリット・デメリット
次に、スマートフォンでNFTアート関連の作業を行う場合のメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット
- いつでもどこでも気軽に使える: 持ち運びが容易なので、場所を選ばずに作業ができます。通勤時間やちょっとした空き時間にも、価格をチェックしたり、マーケットプレイスを覗いたりすることが可能です。
- アプリが使いやすい場合がある: 仮想通貨取引所やウォレット、一部のマーケットプレイスは専用のスマートフォンアプリを提供しており、アプリの方が直感的に操作しやすい場合があります。
- 起動が速い: すぐに起動して利用できるため、思い立った時にすぐに情報を確認したり操作したりできます。
デメリット
- 画面が小さく情報量が限られる: ウェブサイトによっては情報が詰まって表示されるため、全体像を把握しにくかったり、誤ってタップ・クリックしたりするリスクがあります。複雑な操作には不向きな場合があります。
- 複数のアプリやタブを切り替えるのが手間: 複数のサービスを利用する場合、アプリやタブの切り替えが頻繁になり、操作が煩雑に感じられることがあります。
- フィッシング詐欺などに遭うリスク: アプリストアに偽のアプリが紛れていたり、SMSなどを通じた巧妙なフィッシング詐欺に誘導されやすかったりする側面があります。パソコンと同様にセキュリティ対策が非常に重要です。
結局、初心者にはどちらが良い?
結論から申し上げますと、もし可能であれば、最初はパソコンでの利用をおすすめします。
理由は、初期設定やウォレットの操作、仮想通貨取引所やマーケットプレイスでの購入手続きなど、最初に行う作業は画面が大きいパソコンの方が落ち着いて、内容をしっかり確認しながら進めやすいからです。特に、ウォレットの「秘密の言葉(リカバリーフレーズ)」といった非常に重要な情報を扱う際には、集中できる環境と視覚的な確認のしやすさが大切になります。
ただし、これはあくまで一般論です。普段からスマートフォンの操作に慣れており、パソコンをほとんど使わないという方であれば、スマートフォンで始める方が抵抗なくスムーズに進められる可能性もあります。
ご自身が最も使い慣れていて、安心して操作できるデバイスを選ぶことが一番重要です。
最初はどちらかのデバイスで操作に慣れ、慣れてきたらもう一方のデバイスでも利用してみる、という進め方も良いでしょう。多くのサービスは、パソコンとスマートフォルの両方からアクセスできるようになっています。
どちらを選ぶにしても大切な「安全対策」
パソコンでもスマートフォンでも、NFTアートの世界に安全に足を踏み入れるためには、いくつかの共通した安全対策が必要です。
- デバイスのOSやアプリを常に最新の状態にする: OSやアプリのアップデートには、セキュリティを強化するための重要な修正が含まれています。
- 信頼できる提供元からのみアプリをインストールする: 公式のアプリストア(App StoreやGoogle Playなど)からのみダウンロードするようにしましょう。不審なリンクからのインストールは絶対に行わないでください。
- 公共のWi-Fiは使用しない: セキュリティ対策が不十分な公共のWi-Fi環境では、通信内容が盗み見られるリスクがあります。NFTアートや仮想通貨の取引を行う際は、自宅の安全なWi-Fi環境や、キャリアの通信回線を使用するようにしてください。
- 強力なパスワードを設定し、使い回さない: 各サービスで異なる、推測されにくい強力なパスワードを設定しましょう。
- 二段階認証(2FA)を設定する: ログイン時にパスワードだけでなく、スマートフォンに送られるコードなど、二段階での認証を求められる設定は必ず有効にしましょう。これにより、パスワードが漏洩しても不正ログインを防ぐことができます。
- 不審なリンクやファイルは開かない: メールやSNSで送られてきた不審なリンクをクリックしたり、添付ファイルを開いたりすることは危険です。詐欺の可能性があります。
これらの基本的な対策を行うことで、デバイスを通じての不正アクセスや詐欺のリスクを大幅に減らすことができます。
まとめ
NFTアートを始めるにあたり、パソコンとスマートフォンのどちらを使うかは、ご自身の使い慣れや環境によって最適なものが異なります。
もし操作の確実性を重視するならパソコン、手軽さや携帯性を重視するならスマートフォンという選び方ができます。最初はパソコンがおすすめですが、一番大切なのは「ご自身が安心して安全に操作できるデバイスを選ぶこと」です。
そして、どちらのデバイスを選ぶにしても、常に最新のセキュリティ対策を施し、安全なネットワーク環境で利用することを心がけてください。
デバイスの準備ができたら、いよいよ仮想通貨取引所の開設やウォレットの準備といった具体的なステップに進むことができます。焦らず、一つずつ、安全に確認しながら進めていきましょう。
この記事が、あなたがNFTアートの世界へ安全に第一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。